乳酸菌の効果

乳酸菌が体に良い理由、ヨーグルトなどの発酵食品が体を作る!

ヨーグルトといえば発酵食品ですよね。

発酵食品には乳酸菌が含まれているというイメージが強いと思うんですが、乳酸菌は様々な食品に含まれていて人の体においてとても重要な役割を果たしています。

そこで今回は乳酸菌が体に良い理由や、種類によって違う乳酸菌の効果などについてまとめてみました。

よぐ
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乳酸菌のヒミツにせまります。

そもそも乳酸菌とは

乳酸菌とは炭水化物(糖類など)を分解して多量の乳酸を作る細菌の総称のことをいいます。1857年にフランスのパスツールという学者が最初に発見したそうです。

乳酸菌は自然の中でも様々な場所に生息していますが比較的酸素の少ない環境を好み様々な種類の栄養素を必要とするそうです。

また乳酸菌の種類によって形状も違い、丸い形のものを「乳酸球菌」、棒状の形のものを「乳酸桿菌」といいます。

乳酸菌は〇〇属〇〇株と書かれてたりしてなんかわけがわからないですよね。僕も最近知ったんですがどうやらあれは「属」「種」「株」というように3つの分類があり、その中でも更に細かく分けられているようです。

たとえばクレモリス菌FC株はラクトコッカス・ラクティス亜種クレモリス・FCというのが正式な名称であり「属」「種」「株」に分けてみると

「属」=ラクトコッカス
「種」=ラクティス亜種クレモリス
「株」=FC

という感じになります。

上手く説明するのが難しいんですが、たとえば野菜を例にすると日本産」の「ナス科」の「ナスみたいな感じです。

それぞれ産地や種類によって栄養や効果が違うように乳酸菌もそれぞれの種類によって体に与える影響が違ってきます。

よぐ
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およそ400種類もの乳酸菌が現在までに発見されているそうです

動物性と植物性の違いについて

乳酸菌も大きく分けると「動物性乳酸菌」「植物性乳酸菌」「腸管系乳酸菌」というものに分かれていて、それぞれ住む環境や場所が異なります。

※今回は主に発酵食品に含まれる「動物性乳酸菌」「植物性乳酸菌」についてまとめているので「腸管系乳酸菌」の細かい説明は省かせていただきます。

「動物性」「植物性」というよりは動物由来のものと植物由来のものに分かれているといった方がわかりやすいかもしれません。

よぐ
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ちなみに「腸管系乳酸菌」とは人や動物の腸内に生息している乳酸菌のことをいいます。

動物性乳酸菌の特徴

動物性乳酸菌は動物の乳の中に生息する乳酸菌でチーズやヨーグルトなどに含まれています。一見牛乳にも入ってそうですが、市販の牛乳は食品衛生法により殺菌処理がされているので残念ながら乳酸菌は死滅しています。

市販のヨーグルトは少し特殊で殺菌処理をした後に乳酸菌を添加して発酵させているので、乳酸菌はちゃんと生きています。

ヨーグルトは温めることで乳酸菌の効果を高めることができます。
ホットヨーグルトの作り方と効果

動物性乳酸菌は動物の乳の中に含まれる乳糖という糖類の一種を分解することでエネルギーを獲得して生きています。

動物性乳酸菌の主な特徴主な特徴としては単独で行動していて他の菌と共存することができないということです。
栄養価の高い乳の中では生存できますが栄養の乏しい環境では生存することができず、ほとんどが生きたまま腸内に到達することが難しいそうです。

 

しかし乳酸菌は死滅してしまっても腸内の善玉菌のエサになるので全く無駄になってしまうということはありません。

それに加えて動物性、植物性を問わず乳酸菌には直接腸管免疫を刺激して免疫を活性化させる力があり、生きた乳酸菌も死滅してしまった乳酸菌のどちらにもその効果があると言われています。

植物性乳酸菌の特徴

植物性乳酸菌は植物(野菜や穀物など)に含まれる「ブドウ糖」「果糖」「ショ糖」などを分解してエネルギー源にしていています。食べ物で代表的なものだと「味噌」「醤油」「漬物」などですね。

日本は発酵食品が豊富にあるので身近なものでも植物性乳酸菌が含まれているものが数多くあります。

植物性乳酸菌の主な特徴主な特徴としては他の細菌とも共存が可能で栄養が少ない過酷な環境でも生き抜くことができ、胃酸や胆汁にも強いので生きて腸まで届きやすいということです。

結局どっちがいいのか

植物性の方が明らかに優秀そうだし植物性だけ摂っていればいいんじゃないの?

という意見があるかと思うんですが動物性乳酸菌は植物性乳酸菌のエサにもなりますし、腸管免疫を刺激して免疫を活性化させる働きもあるのでバランス良く摂るのが良いとされています。

ただし乳製品や発酵食品が苦手で乳酸菌をサプリなどで補う場合は、腸に届きやすい植物性乳酸菌の方が効果は見込めるんじゃないでしょうか。

乳酸菌の効果~カラダにおすすめな理由~

乳酸菌を日頃から摂ることは体にとてもいいことです。

そこで体に良いとされている理由や主な効果について見ていきたいと思います。

  1. 整腸作用
  2. 免疫の強化
  3. 代謝が上がり冷え性やダイエットにも効果的

整腸作用

まず最初に説明しておくと乳酸菌は腸内細菌の「善玉菌」というものに分類されます。

腸内細菌は善玉菌・悪玉菌・日和見菌の3種類があり善玉菌:悪玉菌:日和見菌=2:1:7の割合が理想的です。

しかし生活習慣やストレスなどによりバランスが崩れてしまい、悪玉菌が優勢になってしまう可能性があります。

そうなってしまうと普段は何もしない日和見菌が悪玉菌に加担して悪さをしてしまい、さらに腸内環境が悪化してしまいます。

乳酸菌を摂取して腸内を善玉菌優勢にしてあげれば腸内環境を良い状態に保ちやすくなります。

免疫の強化

人間の免疫細胞のおよそ7割を腸内が担うとされています。

腸内環境が悪いと免疫細胞がうまく活性化できないので、風邪やアレルギーや生活習慣病などにかかりやすくなっていしまいます。

乳酸菌には腸管免疫を直接刺激して活性化させる働きがあると言われています。

つまり乳酸菌を摂取して善玉菌を増やしたり、腸管免疫を刺激して活性化させることが免疫の強化にもつながります。

代謝が上がり冷え性やダイエットにも効果的

腸内環境と代謝には密接な関係があり、悪玉菌が増えると代謝が悪くなってしまい便秘や冷え性などの不調をおこしやすくなります。

代謝が悪いと全身にうまく栄養を送れなかったり、体に不要な物質をうまく排出することができなくなってしまいます。

腸内環境を善玉菌優勢の状態に整えて代謝をスムーズにすることで、冷え性改善やダイエットにもいい結果をもたらしてくれるということですね。

市販のヨーグルトに含まれている乳酸菌の種類

市販されているヨーグルトや乳酸菌飲料などで代表的なものをまとめてみました。

品名 名称 期待できる効果
明治 ブルガリアヨーグルト LB81 ラクトバチルス・ブルガリクス・2038株

ストレプトコッカス・サーモフィルス・1131株

便秘・整腸作用・免疫強化・肌荒れ改善
明治 プロビオヨーグルト LG21 ラクトバチルス・ブルガリクスOLL1073R-1 便秘・整腸作用・免疫強化・ピロリ菌抑制
森永 ビヒダスプレーンヨーグルト ビフィドバクテリウム・ロンガム・BB536 便秘・整腸作用・免疫強化・花粉症予防及び改善
雪印 メグミルク ナチュレ 恵 megumi ラクトバチルス・ガセリSP株 便秘・整腸作用・免疫強化・コレステロール値の低下
フジッコ カスピ海ヨーグルト ラクトコッカス・ラクティス亜種クレモリス・FC株 便秘・整腸作用・免疫強化・アトピー性皮膚炎改善・肌荒れ改善・コレステロール値の低下
ダノン ダノンビオ ビフィドバクテリウム・アニマリス亜種ラクティス・BE80株 便秘・整腸作用・免疫強化
Yakult ヤクルト400 ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株 便秘・整腸作用・免疫強化・花粉症予防及び改善
カルピス 「守る働く乳酸菌」L-92 ラクトバチルス・アシドフィルスL-92株 便秘・整腸作用・免疫強化・花粉症予防及び改善・アトピー性皮膚炎改善
KAGOME 植物性乳酸菌ラブレ ラクトバチルス・ブレビス・サブスピーシス・コアギュランスKB290株 便秘・整腸作用・免疫強化

 

よぐ
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種類によって様々な効果が期待できるんだね。

 

ただし人によって腸内環境は違うので効果が現れなかったり、効果が現れるのが遅かったりということがあるので必ずしもその人に合うかどうかはわかりません。

でも自分に合った乳酸菌が見つかり、なにかしらの効果が現れればやっぱりうれしいですよね。

一度に数種類の乳酸菌を摂取したい方はケフィアがいいかもしれません。
『ケフィア』の効果

まとめ

今回は乳酸菌について詳しくまとめてみましたが、種類も様々で効果もそれぞれ微妙に違っていたりすることがわかりました。

ぜひみなさんも乳酸菌を上手に摂取して健康な腸を目指してください。少し長くなってしまいましたが最後まで読んでいただきありがとうございました。

よぐ
よぐ
ありがとうございました。