ヨーグルトを食べて便秘を改善、乳酸菌で腸内環境を整えるなどと世間では言われています。
しかしなかには苦手だったり、嫌いで食べれないという人もいます。
でも安心してください。ヨーグルトが食べれなくても他の食べ物で補うことが大丈夫です。
そこで今回はヨーグルトと便秘の関係について、
そしてヨーグルトと同じような効果が期待できる「そのほかの食べ物」をご紹介します。
目次
ヨーグルトと便秘の関係
便秘にはヨーグルトが効果的と一般的に言われていますが、なぜ効果があると言われているんでしょうか?
そもそもの便秘の原因、そしてなぜヨーグルトを食べるのが良いと言われているのか書いていきます。
便秘の原因
便秘といっても原因は様々です。
補給する水分が足りていなかったり、運動不足や加齢によって筋力が低下してしまい押し出す力が弱まっていたりと、いろいろと原因があります。
そのなかでも近年話題になっている腸内フローラと呼ばれているものが重要です。
この腸内フローラ、まあいわゆる腸内環境のことですね。
この「腸内環境の悪化」も便秘の原因の一つです。
生活習慣の乱れやストレスなど原因は様々ですが、そういったことが続くと腸内の悪玉菌が増えてしまい代謝が悪くなってしまう可能性があります。
そうすると全身に栄養がスムーズに送られなくなってしまったり、不要になった物質の排泄が上手くできなくなってしまいます。
乳酸菌がもたらす効果
ヨーグルトが便秘に良いとされているのは、成分の『乳酸菌』が腸内で作用するためです。
乳酸菌は腸内の善玉菌を増やす働きをしたり、腸管免疫を直接刺激して活性化させる働きがあります。
そして善玉菌を増やして、腸内を善玉菌優勢の良い状態に保つことができれば、代謝も上がり便秘や冷え性などの解消にも役立ちます。
たしかに元々腸内に異常がなくても、そういったことが原因で便秘になることはあります。
でも便秘になっているということは、本来なら排出しないといけない便が腸で停滞しているということになります。そうすると今度は便が腐敗して悪玉菌がさらに増えてしまいます。
そういうことです。
ですから乳酸菌で善玉菌を増やしてあげることも大事なんですが、そのほかに原因がある場合はそっちのほうも一緒に改善していくことも大事です。
そうしないと治りにくかったり、もし良くなってもまた便秘になってしまう可能性も高いです。
乳酸菌は他の食べ物でも補える!
たしかに便秘にはヨーグルトに含まれる乳酸菌は効果的だといえます。
ただし他にも身近なもので『乳酸菌を含んでいる食べ物』もあります。
つまり無理にヨーグルトを食べなくても、他の食べ物で乳酸菌を補えば同じような効果に期待できるということです。
そうですね、乳酸菌が含まれている食べ物といえば、やはり発酵食品になりますね。
この後、そのほかの乳酸菌が含まれている発酵食品をご紹介していきます。
ぬか漬け
「ぬか漬け」はぬか床で米ぬかを発酵させた後に、野菜などを漬け込んだ漬物のことで日本の伝統的な発酵食品ですね。
ぬか床には生きた乳酸菌がたくさん含まれているのでそこに野菜を漬け込むことによって、
野菜の表面に付いている乳酸菌がぬか床の中で増え、種類や数も豊富になります。
家でぬか漬けを作る場合は手入れが結構むずかしいみたいで、美味しく作るには長年の経験と熟練の技が必要になってくるそうです。
漬物も独特の風味はありますが、ヨーグルトとはまた別物なので食べられる方も割といるんじゃないでしょうか。
- きゅうり
- 大根
- にんじん
- なす
- かぶ
- 白菜
これは定番のぬか漬けですが、このほかにも漬けたら美味しいものがたくさんあるみたいです。
もし自宅で作る機会があったらいろいろと試してみるのも面白そうですね。
ぬか漬けやその他の漬物も基本的にどこのスーパーでも販売されています。
しかし添加物で味付けされていて乳酸菌が含まれていないものも多いです。
作っている側のコストや手間を考えてしまうとしょうがないような気もするんですけどね。
ただやはり乳酸菌の効果を得るためには、ちゃんとした製法で作られているものか、もしくは自分で作ったものを食べる必要がありますね。
キムチ
「キムチ」といえば韓国が本場ですが、日本でもすごく人気のある発酵食品ですね。
キムチも原理はぬか漬けと同じで、野菜表面の乳酸菌を発酵させて作るものですが、ぬか漬けやその他の漬物と比べても乳酸菌の数が多く含まれています(本場のキムチの場合ですが)
一般的に販売されているもののほとんどが白菜を漬けたものですが、別に白菜である必要はなくて、大根やキュウリやネギなどで作ったものもキムチと呼ぶそうです。
ザワークラウト
「ザワークラウト」はドイツの代表的な発酵食品で、こちらも乳酸菌が豊富です。
細かく刻んだキャベツを乳酸菌で自然発酵させたもので、ソーセージや肉料理の付け合わせとして食べるのが有名です。
キャベツ、キャラウェイシード(スパイス)、唐辛子、塩などの材料があれば自宅でも簡単に作ることができるのでおすすめです。
そのままでも美味しいですが、付け合わせとしてならすごく食べやすいので、ぬか漬けやキムチが苦手な人でもまだ食べやすいと思います。
市販されているザワークラウトは基本的に輸入品のものです。
スーパーや輸入品専門のお店でわりと売っています。
余分な添加物を使わず自然に乳酸発酵させた商品が多く、食べやすいのでおすすめです。
味噌
意外と知られていないかもしれませんが、実は「味噌」にも乳酸菌は含まれています。
味噌は大豆に塩と麹を混ぜて発酵させることで出来るんですが、その過程で糖分が作られます。
そしてその糖分を空気中や麹に付いた乳酸菌が栄養にして発酵が進みます。
特に発酵に時間をかけて作られる味噌のほうが乳酸菌は多い傾向にあるようですが、
ただし味噌自体に含まれる乳酸菌はあまり多くないと言われています。
チーズ
もちろん「チーズ」にも乳酸菌は含まれているので、ヨーグルトは苦手だけどチーズは大丈夫という方には良いと思います。
ただしヨーグルトに比べて含まれる乳酸菌の数はだいぶ少ないので、そこがちょっと残念なところですね。
乳酸菌飲料
食べ物ではないんですが、「乳酸菌飲料」もあります。
最近は種類も豊富で、効果が期待できるものも多いです。
乳酸菌飲料なら乳製品独特の香りや味がそこまでしないので、ヨーグルトが苦手な方でも飲みやすいと思います。
ただ乳酸菌飲料には砂糖や甘味料などが多く含まれているものが多いので、あまり摂りすぎないようにしたり、成分に気をつけたほうがいい場合もあります。
乳酸菌サプリ
これも食べ物ではないんですが、「乳酸菌のサプリ」で補うというのもありですね。
もちろん乳酸菌が含まれた食べ物をよく食べているという方にはあまり必要ないと思います。
ヨーグルトや上記の発酵食品が苦手だったり、気軽に乳酸菌を摂取したいという方にはいいかもしれませんね。
しかしサプリとなると添加物が多く含まれているものもあります。
完全に無添加のものはありませんが『無添加に近い乳酸菌サプリ』なら数は少なめですがあります。
まとめ
ヨーグルトは嫌いだけど便秘を治したいテーマだったんですが、最後にもう一度まとめてみたいと思います。
- 乳酸菌は腸内環境の改善に役立ってくれるので、便秘の解消にも期待ができる
- 便秘は水分不足や筋力不足などが原因でなってしまう可能性もあるので、それらも注意が必要
- ヨーグルトを食べなくても、他の食べ物で乳酸菌を摂取することはできる
こんなところですね。
ただし乳酸菌の効果を得るには、継続して摂取することが特に大事なので、できれば自分の続けやすい形で摂取するのがいちばん良いと思います。