ヨーグルトの作り方

ココナッツミルクで植物性100%のヨーグルトを作ってみた結果!

みなさん『ココナッツヨーグルト』というものをご存じでしょうか?

ココナッツヨーグルトというのはココナッツミルクを使ったヨーグルトで、オーストラリアやロンドンなどで親しまれているもので、日本でも都内にあるエルカフェというお店では、COYOという植物性100%のココナッツヨーグルトが有名らしいです。

それがすごくおいしそうで気になったので、ヨーグルトメーカーで同じように植物性100%のココナッツヨーグルトを作ってみることにしました。

後半ではココナッツミルクの効果や栄養についてまとめているので気になる方はそちらもご覧ください。

使う材料の紹介

まずは材料ですね。作るにはココナッツミルクと種菌の植物性乳酸菌が必要です。

今回使用するココナッツミルクはこちらです。

こちらはユウキ食品のココナッツミルクで近所のスーパーで購入しました。一缶に400ml入っていて340円(税別)です。

写真では少し分かりづらいんですが、真っ白ではなくグレーっぽい感じの色になっています。

はじめて購入した時は「変な色してるけど大丈夫か?」と賞味期限を確認してしまいましたが、缶の裏側を見てみると

漂白剤を使用していないためココナツミルクの色がグレーがかっていますが、天然由来のものであり品質に問題はありません

との表記があり、メーカーのホームページを見てみても漂白剤・乳化剤・酸化防止剤などの添加物は不使用と書かれていました。

ヨーグルト刑事
ヨーグルト刑事
なるほど!それなら安心して使えるな。

あとは種菌として使う植物性乳酸菌が必要になります。

以前に手作り豆乳ヨーグルトはまずい?失敗から学んだ美味しい作り方という記事を書いたんですが、その時に豆乳ヨーグルトを作る際にも種菌として使用したマルサンアイの豆乳グルトを使ってみます。

100%植物性で乳製品不使用、糖質も100gあたり1.6gしかありません。

ココナッツミルクと豆乳グルト、使用する材料はこの二つだけです。

この二つを使って作っていきたいと思います。

ヨーグルト刑事
ヨーグルト刑事
本当にできるんだろうな?

う~ん、ちゃんと作れるかは正直わかんないですね。

まあ物は試しといいますしとりあえずやってみたいと思います。

実際に作ってみた

常温で発酵してもできるみたいなんですが、発酵に24時間以上かかってしまうのがネックなんですよね。

できればもう少し短い時間で簡単に作ってみたいので、今回はヨーグルトメーカーを使って作ってみたいと思います。

適切な発酵時間はちょっとよくわからないですが、一般的な40℃、7時間くらいでとりあえずやってみます。

材料

  • ココナッツミルク400ml(常温)
  • 豆乳グルト50g

手順

  1. 容器を熱湯消毒
  2. 豆乳グルトを入れてペースト状になるまで混ぜておく
  3. ココナッツミルクを少しずついれていき、豆乳グルトとよく混ぜ合わせる
  4. ヨーグルトメーカーで40℃、7時間にセットする
ヨーグルト刑事
ヨーグルト刑事
まずは熱湯消毒!
ヨーグルト刑事
ヨーグルト刑事
続いて豆乳グルトを50g入れてペースト状になるまでよく混ぜる
ヨーグルト刑事
ヨーグルト刑事
ココナッツミルクを少しずつ足しながらよ~く混ぜ合わせる
ヨーグルト刑事
ヨーグルト刑事
あとはフタをしてヨーグルトメーカーで40℃、7時間に設定

・・・7時間後

写真ではわかりにくいですが、ある程度固まっていてドロッとした状態だったので、何時間か冷蔵庫に入れて固まるか見てみたいと思います。

完成

完成したものをがこちらです。

冷蔵庫で5時間くらい冷やしたんですが、きれいには固まりませんでしたね。

ヨーグルトというより、チョコレートを溶かしたような感じで粘り気もかなりあります

ヨーグルト刑事
ヨーグルト刑事
見た目はすごくおいしそうだけど

そうなんですよ。見た感じはすごくおいしそうな感じしませんか?

しかし、実際食べてみたらちょっと微妙な感じでした…

最初はカスピ海ヨーグルトみたいでいいかと思ったんですがココナッツミルクの味と、このドロッとした感じが濃厚すぎて正直あんまり合わないような気がします。

いや、これココナッツミルクそのまま飲んだほうがどう考えてもうまいだろ

と思えてしまえるような微妙な出来になってしまいました。

もう少ししっかり固まっていたらおいしそうな気がするんですけどね。

水切りヨーグルトにしてみることに

これではさすがに納得がいかなかったので、急きょ水切りヨーグルトにしてみることにしました。

水切りの仕方は『ギリシャヨーグルトの作り方』⇐こちらの記事に書いてあります。

水切り後(3時間くらい)

だいぶ減ってしまいましたが見た目はおいしそうです。

がっつり固まっていて、このように逆さまにしても落ちません。

こちらはヨーグルトから出たホエイなんですが、少し粘り気があるのでおそらくココナッツミルクの油が分離したものも混じっています。測ってみたところ120gほどありました。

一つ気になったのが、水切りして残ったヨーグルトにどれくらいの栄養成分が残ったのかということなんですが、これについてはすいませんがどうなってしまったのかわかりません。

食べてみました。

まずはそのまま食べてみたんですが、水切り前のものに比べると格段に食べやすくなっていてなかなかおいしいです。ただ特別おいしいとかそういった感じではないですね。

次に塩を適量混ぜてみたんですがこれは結構良かったです。ココナッツ風味のクリームチーズといった感じでクラッカーとかに合いそうな感じがしました。

今度はバナナといっしょに食べてみます。

見栄えはよかったんですがバナナの甘みだけが勝ってしまい、単純にバナナがおいしいという結果に…

最終手段のハチミツ登場

家にあるもので合わせてみても正直「コレだ!」というものがなさそうなので最終手段でハチミツを混ぜてみます。

ヨーグルト刑事
ヨーグルト刑事
ハチミツの甘さですべてをごまかす気だな?

・・・

ヨーグルト刑事
ヨーグルト刑事
図星か

よく混ぜます。

 

・・・

 

「ん、これはっ!?

 

「これはうまい!」

いや~やっぱり困ったときはハチミツですね。

これはハチミツが見事にマッチしました。ただハチミツの甘みでおいしいというわけではなくて、ココナッツミルクの風味と合わさって絶妙なバランスになりました。

しかも、ヨーグルトよりも濃厚で食べ応えもあるので、少し食べただけでも結構満足できます。ココナッツミルクの贅沢なデザートという感じに仕上がりました。

これはほんとにおいしかったのでみなさんにも試してほしいくらいです。

ココナッツミルクについて

せっかくなのでココナッツミルクについてまとめてみました。

  1. ココナッツオイルとの違い
  2. どんな効果があるのか
  3. 摂取する際の注意点

順番に見ていきたいと思います。

ココナッツオイルとの違い

こちらはココナッツの中身です。

ココナッツミルク成熟したココナッツの固形胚乳という果肉の部分を絞ったり、濾すことによってあのような液体状のものができます。

ココナッツオイル同じく固形胚乳を原料としていて固形胚乳を圧搾してオイルを抽出します。(製法がいくつかあります)

中心にある液状胚乳からいわゆるココナッツジュースが取れるんですが、成熟するにつれて水分が無くなってしまうので、ココナッツジュースは成熟していない若いものからしか取れないようになっています。

栄養成分の違い

ココナッツミルクとオイルの大きな違いはカロリーと、健康に良いとされている中鎖脂肪酸の含有量の違いみたいですね。

ココナッツミルク(100g)

・カロリー・・・約150kcal
・中鎖脂肪酸・・約20%前後
・一日の摂取量・100~300ml?

ココナッツオイル(100g)

・カロリー・・・約920kcal
・中鎖脂肪酸・・約65%前後
・一日の摂取量・大さじ2~4?

一日の摂取量が人によって違いますが、オイルは一日にそんなに量を摂れないので、一日で摂取する量を元に計算したらそこまで大きな違いはないかと思います。

その他の違い

ココナッツオイルは90%以上が脂質でできているので、ミルクに比べて体内に吸収されづらいとも言われています。

脂質は体内で乳化されてから分解吸収されるので、元から乳化しているココナッツミルクの方が吸収率は高いそうです。

しかし、ココナッツミルクは日持ちがしないので開封後は早く使いきってしまったほうがいいです。

その点ココナッツオイルは一度開封しても、ちゃんと保存していれば一年くらいは持つみたいですね。

どんな効果があるのか

ココナッツミルクの健康効果についてまとめました。

脂肪になりにくい

中鎖脂肪酸は肝臓で早く分解され、短時間でエネルギーになるので脂肪として蓄積されにくいという特徴があります。

オリーブオイルなどの長鎖脂肪酸と比べると4~5倍も早いと言われています。

栄養素が豊富

ミネラルやビタミンなど様々な栄養素を含んでいます。特に銅とマンガンが多く含まれています。

注意※ココナッツミルクにアレルギーを示す方もいるので注意してください。
また飲みすぎるとおなかがゆるくなる場合もあるので気を付けてください。

まとめ

今回はココナッツヨーグルトを作ってみて、何とかハチミツを使ってごまか…いや、おいしくすることができましたが、なんかちょっと失敗してしまった感じがあります。

出来ればみなさんの参考になるものを作っていきたいので、次に作るときは常温で時間をかけておいしく作れるかどうかやってみたいと思います。