「乳酸菌サプリの成分を見てみると添加物のような名前がずらりと並んでいるけど、無添加のものはないの?」と疑問に思う方もいるんじゃないでしょうか?
先に言っておきますと、実は『完全に無添加の乳酸菌サプリ』は無いです。
ただし無添加に近いもの、または人体に影響の無い添加物を使っているものはあります。
そこで今回は無添加に近い物を選ぶべき理由、また安全かつ効果的な乳酸菌サプリの選び方などをご紹介します!
目次
無添加に近いものを選ぶべき理由
まずみなさんが乳酸菌サプリを選ぶ時に気になるポイントって何でしょうか?
やはり乳酸菌の種類や数でしょうか?
乳酸菌が○○億個や○○兆個とかものによって全然違いますからね。それももちろん大事なんですが、それよりもサプリに含まれる『添加物』こちらに気を付けたほうがいいです。
無添加のカラクリ
冒頭でも少し触れましたが、『完全に無添加の乳酸菌サプリ』は無いです。
というよりは添加物を使用しないでサプリを作るというのは無理みたいです。
無添加と書いてあっても「何に対しての無添加なのか?」これがポイントです。
体に良くないものもありますが、体に影響のないようなものもあるので添加物がすべて悪いというわけではありません。ただしなるべくなら「入っていない」または「安全な添加物」のほうがやはり良いです。
ここで無添加に近いものを選びたい理由について説明していきます。
毎日摂取するものだから
サプリは基本的に1日1回や朝晩1粒ずつなど毎日継続する『健康補助食品』です。やはり毎日摂取するとなるとなるべく安全なものを取り入れたほうがいいです。
添加物も体に悪いものから安全なものまで種類は様々ですが、実を言うと比較的安全とされる添加物を使っているサプリも多いです。
たまになら問題ないかもしれませんが、毎日摂取することを考えると体に悪い影響が出てしまうかもしれません。
添加物が腸内環境を荒らしてしまう可能性も
添加物の一部は腸内環境を荒らしてしまう可能性があり、中には腸壁のバリアを壊してしまう可能性があるものもあります。
乳酸菌サプリを摂取する理由はほとんどが腸内環境を良くしたいからだと思います。
せっかく腸内をキレイにしたいのに荒らしてしまっては意味がないので、なるべく添加物の少ない安全なものを摂取したいですね。
アトピーや妊娠中の方でも安心できるように
アトピーや妊娠中の方は特に気をつけるべきだと思います。
可能性は低いと思いますが、サプリに含まれる添加物で知らないうちにアレルギー症状を起こしてしまっている場合もあります。
特にサプリの場合は基本的には毎日継続して飲むものなので、自分の体に合わないものを摂取していたとしたらやっぱりこわいですからね。
アトピーの場合
アトピーやアレルギーに良くないとされている『人工甘味料』などが含まれているものも多いです。
アレルギーと腸内環境は密接な関係にあるので、腸に良くない人工甘味料や添加物は直接的ではないにしろ、かゆみや肌のバリア機能の低下に繋がる可能性もあります。
これから「乳酸菌サプリを始めてみよう」という方は、なるべくなら余計な物が入っていないものをおすすめします。
妊娠中の方の場合
妊娠中の方も添加物によっては、お腹の中の赤ちゃんに悪影響があるとされているものもあるので注意が必要です。
例えばサプリや食品などによく使われている『ショ糖脂肪酸エステル(乳化剤)』これは比較的安全とされていますが、染色体異常を引き起こす可能性やリスクが高まるとも言われています。
食品添加物専門家合同委員会(FAO/WHO)などの国際機関でも安全性は認められていて、多くの食品などにも使われているのでそういった可能性は限りなく低いと思います。
ただし可能性が無いわけではないので、念のため『ショ糖脂肪酸エステル』は注意しておいたほうがいいかもしれません。
安全かつ効果的なサプリの選び方
乳酸菌サプリは種類も多いうえにそれぞれ成分も違います。どのようなものを選べば安全で効果的なのか説明していきます。
『人工甘味料』が入っていないもの
甘味料といっても様々な種類のものがありますが、人工的に作られたものや合成されたものは腸内を悪化させる可能性があるとも言われています。
また、比較的安全とされている『糖アルコール』に分類されるエリストールなどの人工甘味料も、まれにアレルギー症状を引き起こすことがあるそうです。
2013年5月に、甘味料が原因とされるアレルギー症状について報道したことがあったそうです。
内容はというと
加工食品などに使われる甘味料が原因でアレルギー症状が起こったとされる患者が、全国で30人ほどいたという事実が専門の医師たちによって明らかになったということです。
患者数はエリストールが15人、キシリトールが10人、ステビアが2人ということが判明しています。
エリストールを製造している三菱化学フーズが2000年に外部専門家に依頼、調査と試験を実施した結果、
100万人に1人程度だが、ごく稀にアレルギー症状を起こす可能性があるとのことです。
たしかにアレルギーが起こることはめったになさそうですが、人工的な甘味料でそういったアレルギー症状が少なからず出ることを考えると少し心配ですね。
アレルギー体質の方や妊婦さんは特に注意が必要かもしれません。
オリゴ糖や食物繊維が含まれているものが良い
乳酸菌の効果を高めるためには、オリゴ糖や食物繊維が含まれているものも効果的です。
オリゴ糖や食物繊維は善玉菌のエサになり、腸内を善玉菌優勢の状態にすることに非常に役立ってくれます。そのためオリゴ糖や食物繊維が含まれている乳酸菌サプリは多いです。
まずは主なオリゴ糖を紹介していきます。
ガラクトオリゴ糖
オリゴ糖の一種で、乳糖を元に作られたものが『ガラクトオリゴ糖』になります。
ガラクトオリゴ糖は『特定保健用食品』として認定されています。主成分に『4′-GL』というものがあるんですが、これは母乳にも含まれているため安全です。
フラクトオリゴ糖
こちらもオリゴ糖の一種で植物や果物に含まれていて、主にゴボウ、玉ねぎ、アスパラガスなどに多く含まれています。
以前に話題になった玉ねぎヨーグルトも、実は玉ねぎに含まれる『イヌリン』という物質が体内で分解されてフラクトオリゴになることで、ダイエットや便秘解消に一役買っているんです。
続いて主な食物繊維を紹介していきます。
難消化性デキストリン
『難消化性デキストリン』はじゃがいもやトウモロコシのでんぷんが原料の『水溶性食物繊維』です。
日本人の食物繊維不足を補うために開発されたもので、多くの食品や飲料などにも含まれています。
こちらも『特定保健用食品』に成分表示を認められていて安全性は高いです。
『生きたまま腸に届く』や『菌の数』は気にしなくていい?
乳酸菌サプリには『生きたまま腸に届く』というものも多く、また『菌の数』にも違いがありますが、これに関してはそこまで気にしなくてもいいかと思います。
生きたまま腸に届かなくても大丈夫な理由
生きた乳酸菌を摂取しても腸内で定着するのは難しいとされていて、そのうち体外に排出されてしまいます。
実は乳酸菌は生きていても、死滅していてもどちらでも効果があります。
何故かというと乳酸菌は生菌、死菌どちらにも腸管免疫を直接刺激して活性化させる働きがあることが確認されているからです。
菌の数が少なくても効果はある
市販のヨーグルトは、『1mlに乳酸菌と酵母菌が合わせて1000万個以上を含む』という決まりがあります。
ヨーグルトが100gだとすると、おおよそ10億個以上ということになりますが、それでも十分効果は確認されています。
乳酸菌は継続することが大事
先程も言いましたが乳酸菌が腸内で定着することは難しく、そのうち体外に排出されてしまいます。ですから乳酸菌を継続的に摂取して、日ごろから腸管免疫を刺激して活性化させることが腸内環境の改善に繋がっていきます。
腸内環境は2、3日で変わるということはないので、ある程度続けてみないと効果が現れにくいです。
乳酸菌の効果(整腸作用・免疫強化・ダイエットなど)はこちらの記事⇒『乳酸菌の効果~おすすめな理由~』に書いてあります(1分程で読み終わります)
添加物の少ない安全な乳酸菌サプリ
乳酸菌サプリは様々な種類のものが販売されていますが、無添加に近いものだったり余分なものが入っていないものは意外と少ないです。
体に害のある添加物を使用していない乳酸菌サプリを3つ厳選してみたので紹介していきます。
乳酸菌革命
特徴 | ☆16種類、500億個の乳酸菌 ☆耐熱性に優れた有胞子性乳酸菌を配合 |
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価格 | 定期2730円 |
乳酸菌種類 | ガセリ菌、ビフィズス菌、ラブレ菌を含む16種類 |
原材料 | 乳酸菌生産物質粉末(大豆、乳酸菌)、食物繊維(イヌリン、難消化デキストリン)、ガラクトオリゴ糖、コーンスターチ、グルタチオン含有酵母エキス末、有胞子性乳酸菌、乾燥生菌末(ビフィズス菌、ガセリ菌)、乳酸菌末(EC-12)、ラブレ菌、HPMC |
成分 | 1粒当たり エネルギー1.36kcal、たんぱく質0.06g、脂質0.03g、炭水化物0.22g、ナトリウム0.26mg |
公式サイト購入特典 | 乳酸菌ルイボスティー×10包 |
送料 | 無料 |
乳酸菌革命は『ガセリ菌』、『ビフィズス菌』、『ラブレ菌』を始めとする16種類もの乳酸菌が含まれているのが特徴的です。
無添加に近いものでは、おそらく一番乳酸菌の種類が豊富です。
乳酸菌は種類によって人それぞれ相性があるので、種類が多いに越したことはないです。また、熱や酸に強く分解されずに腸まで届く、『有胞子性乳酸菌』も配合されています。
そのほかにも食物繊維、オリゴ糖、抗酸化力のあるグルタチオンを含んだ酵母エキスなどが含まれています。
人工甘味料、人工香料不使用で添加物も極力抑えているのが特徴的ですね。
- コーンスターチ:とうもろこしが原料
- HPMC:植物由来のものでカプセルの構成材として使用
コーンスターチはとうもろこしが原料なので、これといった心配は特にないですね。
HPMCというものが気になるかと思うので説明していきます。
HPMCは綿やパルプなどのセルロースを原料としたもので、カプセルを形成するために必要なものです。人体への影響やアレルギーなどの症例は特に無くて安全性は高く、米国やEUにおいても安全な食品添加物として認められています。
おすすめな人
- 1、2種類の乳酸菌では不安を感じる
- 乳酸菌を色々試してみたけど効果を感じられなかった
ホコニコのラクトフェリン+乳酸菌
特徴 | ☆乳酸菌+ラクトフェリン ☆天然のオリゴ糖配合 |
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価格 | 初回定期1780円 |
乳酸菌種類 | ビフィズス菌(BR-108株)、フェカリス菌(EC-12株) |
原材料 | デキストリン、甜菜オリゴ糖、乳酸菌末/ラクトフェリン(乳由来)、HPMC |
成分 | 2粒当たり 熱量2.5kcal、タンパク質0.3g、脂質0.004g、炭水化物0.33g、食塩相当量0.002g |
送料 | 200円 |
こちらは乳酸菌だけではなく、母乳などに含まれる『ラクトフェリン』が加えられたものです。
ラクトフェリンは悪玉菌を抑制する作用や、ビフィズス菌を増やす働きもあるので乳酸菌とのダブル効果に期待できます。
どちらかというとラクトフェリンがメインになっているようですが、一日2粒でビフィズス菌が10億個、フェカリス菌が200億個と乳酸菌も多く含まれています。そのほかには食物繊維のデキストリン、オリゴ糖が含まれています。
原材料がとにかくシンプルで、余計な添加物がほとんど含まれていないのが特徴的です。
乳酸菌も摂取したいけどラクトフェリンも気になるという方には、いいかもしれませんね。
人工甘味料や人工香料が含まれていないところもポイントです。
- HPMC:植物由来のものでカプセルの構成材として使用
ベビー乳酸菌
特徴 | ☆ヒト由来の植物性乳酸菌 ☆小麦・乳・大豆不使用 |
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価格 | 定期3350円 |
乳酸菌種類 | クリスパタス菌、ビフィズス菌 |
原材料 | イソマルデキストリン、難消化性デキストリン、キシロオリゴ糖、乳酸菌KT-11(殺菌)粉末、ビフィズス菌末(生菌)/HPMC、食用油脂 |
成分 | 2粒当たり 熱量3.34kcal、たんぱく質0.01g、脂質0.05g、炭水化物0.71g、糖質0.36g、食物繊維0.35g、食塩相当量0.00088g |
送料 | 無料 |
ベビー乳酸菌はクリスパタス菌とビフィズス菌2種類の乳酸菌を配合しています。
クリスパタス菌は動物由来や植物由来と違い、ヒト由来(母親由来)の乳酸菌で日本人の女性から発見されたものです。そのため日本人の腸内には適していると考えられます。
そのほかには食物繊維のデキストリンとオリゴ糖が含まれています。
人工甘味料、人工香料不使用で添加物もカプセルを形成するHPMC以外は科学的なものを使っていません。
ベビー乳酸菌は乳、大豆を成分に含まないので、乳、大豆にアレルギーがある方でも大丈夫です。
- HPMC:植物由来のものでカプセルの構成材として使用
- 食用油脂:食用の油(動物性も植物性も含まれる)
食用油脂というのがありますが、成分表のいちばん後ろに書いてあり、使われている量もごく少量ですので必要はないかと思います。(成分表は含有量の多い順という決まり)
※食用油脂には菜種油、大豆油、綿実油、オリーブオイル、ラードなど他にも色々種類があります。
まとめ
乳酸菌のサプリについて書いてきましたが、やはり無添加に近いものとなると種類は少ないです。
体に気をつかっている方もそうですが、やはりアレルギーや妊娠中の方が乳酸菌サプリを摂取する場合は成分にも十分気を付ける必要があります。
できればヨーグルトや食事で乳酸菌を摂取するのがいちばん良いかと思います。
ただ毎日の継続のしやすさ、効率なんかを考えるとサプリで摂取してみるのもいいんじゃないでしょうか。